猛獣王S ( 30代 営業 ) 08/04/04 PM07
『今日のぼやき930副島隆彦記2008.3.28』より転載します。
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〜前略〜
去年8月以来、アメリカとヨーロッパで勃発(ぼっぱつ)したサブプライム・ローン危機、ニューヨーク、ロンドンで発生した銀行の決済機能(けっさいきのう)を揺るがした「流動性危機」(手持ちの決済資金不足)、アメリカの貧困層(ひんこんそう)を直撃した、住宅差し押さえ(フォアクロージャー)の増加の問題が次々と起こりました。
そして、ウォール街の主要証券会社で、1929年からの世界大恐慌を乗り切った、ベア・スターンズが資金難で破綻(はたん)してしまいました。
〜中略〜
ベアー救済(きゅうさい)は、3月15日くらいから、ニューヨーク� ��銀がモルガンと協議していた。両者は緊急の「特別融資(とくべつゆうし)」をJPモルガンから迂回(うかい)させてベアーに対して行う事を決めた。
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この動きは1997年に当時の日本の山一證券に対して、日本銀行が行った、日銀特融に酷似(こくじ)している。そのあと、長銀と日債銀がバタバタとつぶれ、外資の「ハゲタカ・ファンド」に買収されてしまった。モルガンのベアー救済の報道の後、3月20日に次のように「重たい掲示板」の中で書いている。
(重たい掲示板から引用開始)
[810]メリルリンチが、ベア・スターンズについで、破綻・吸収されることがほぼ決まった。 投稿者:副島隆彦投稿日:2008/03/20(Thu) 08:28:04
副島隆彦です。 以下のロイターの記事「米メリル・リンチ、ベアーの次にリスクが高い=ワコビア」を読めば、メリルリンチが、もうすぐ(おそらく年内には)経営破綻して、どこかに吸収されることが、ほぼ決まったことが分かる。
メリルは、デイヴィッド・ロックフェラー系でも、さらにその腹心(忠臣)であるサインフォード・ワイルが、ソロモンブラザーズと共に育てて大きくした大手証券会社である。
シティグループも、あと2年はもたないだろう。メリルは、そのまえにさっさと破綻する。 先週のベア・スターンズ社(証券業で米第五位の老舗だった)は、300億ドル(3兆円)の注入資金(特別融資)を、FRBが出して、それをJPモルガン・チェース(ロスチャイルド系)が引き受けて救済合併(吸収)� �た。
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これだけの救済資金でベア・スターンズの債権や、すべての客から預かり金や、証券市場への投資金の差額決済金=差金(さきん) の決済資金は確保された。3兆ドルという金額のは、今後の米大銀行の破綻の連鎖に対しての、なかなかよい見本、実例での参考金額となる。
日本の旧長銀(現、ハゲタカ・ファンドのリップルウッド保有する新生銀行)が、1998年10月(実施は1999年末)に破綻したときに、日本政府(日銀)が、最終的に4.5兆円の救済資金を出した。これが、「資本注入、公的資金投入、国庫からの支出、不良債権(貸し倒れ金)の償却=ライト・オフのための公的融資 とか、いろいろの呼称で呼ばれたものだ。 旧日債銀� ��現あおぞら銀行)の方に3兆円を投入した。合計で7.5兆円から8兆円だった。
先週のベア・スターンズ破綻では、2年前に160ドルした株価は、最終的には一株2ドルと評価されて、合計約2億ドル(200億円)でJPモルガンに吸収された。日本に引き直せば、1600円した倒産銀行の株券、一株20円で引き取ったということだ。
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日本の長銀の場合は、デイヴィッド・ロックフェラーとポール・ボルカーら12人が、おそらく株式や債券で、ひとり100億円ずつを日本に持ち込んで、出資金として、合計1210億円で、日本政府から買い取った。「国家資産の払い下げ」を受けた。これが普通なら疑獄(ぎごく)事件となる。残りの10億円は、長銀の「暖簾代(のれんだい)」とされた。
今後起きる、メリルの破綻劇から、いよいよ、年内にも、アメリカの大手の金融法人(大銀行=メガバンクを含む)が、10行ぐらいが、来年にかけて、起きるだろう。
小室直樹(こむろなおき)先生が、日本のバブル崩壊後の1992年には、はやく も、「日本の大きな銀行を4つは潰(つぶ)さないと、デフレ・スパイラルからは脱出できない」と論じたことを思い出す。そして、その後、5年してから、1997年になって、木津信金、兵庫銀行、北拓、そして、山一證券が破綻して、それから、上記の2つの大手の政府系の長期信用銀行(旧満州銀行、旧朝鮮銀行、旧樺太銀行、旧台湾銀行の資本を引き継いでいる)が倒産した。
興銀(こうぎん、旧台湾銀行の流れ)も同じく破綻消滅した。興銀の場合は、抱えていた2兆円の不良債権(日本リース他。高橋治則が主に作った)を、第一勧銀と富士銀行の間に挟(はさ)みこんで隠すようにして、三行合併ということにしてみずほ銀行が出来た。すべて小室直樹先生が言ったとおりになった。
そして1998年6月に、私が『日本の危機の本質』(講談社刊)で、書いたとおり、「日本の銀行は4つの大銀行グループに集約」された。
アメリカも、これから、このようになる。合計で、20個ぐらいの大銀行、大証券、そして、大保険会社が、これからの2、3年で破綻するだろう。この金融恐慌は、3年後の2011年までにはだいたい峠(どん底)を越� �だろう。私たちは、そのあとのことを考えればいい。
アメリカの「コンドラチェフの波(60年周期)」の大底(おおぞこ)は、2011年あたりである・・・
〜後略〜
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